2007年5月9日水曜日

日本に欠けている「三種の神器」


日経BPの気になるコラム、多田正行のCRM Watchdog:ITproから、気になる「三種の神器」を抜粋してみる。話の流れとしては、マーケティング・コミュニケーションの「三種の神器」:ITproと、続・マーケティング・コミュニケーション「三種の神器」:ITproからである。


記事は、最初に「マーケティング・コミュニケーション「三種の神器」を揃えていない」と書いてあり、1.書籍などの刊行物、2.展示会出展、3.Web上のバーチャルセミナーとある。

率直、このキーワードを読むと、適当なPC、IT系雑誌、総合的な展示会場、情報開示とまで行かない会社案内をモチーフとしたサイトの山を思い浮かべる。経験上、これはよいと思ったのは、展示会ぐらいである。

そんな、空っぽの頭から、そんな3点を掘り下げてみる。
#この話を読む前に、リンク先内容を確認してください。あまりにもくだらなすぎなので(w

1.書籍などの刊行物
書いてる人ができる見方は2つぐらいか。1つは、解説書、専門書。もう一つは、某科学雑誌の囲い込みと運用に仕方。

まずは、解説書、専門書について。これは、本屋さんに行けば簡単に答えの得られる話なので、そこそこ大きい書店に行けば、体感できる話である。ざっと見渡すと、メーカーが根回しをした書籍や、ほぼ陳列してる本の大半に当たる初心者向け本(これはこれで重要だと思うのだが)。あとは蓄積されてなさそうな専門書というところか。

これについては、書店に並ぶ書籍を見渡すと物足り差を感じるのと、上手に蓄積された、シリーズ化、定番化されてるものとして、オライリーの本、動物本ぐらいしか記憶に残ってない。書籍のなどの構造を売文生活:ちくま書房を読んで推測するに、雑誌も書籍も上手に蓄積されてないような気がしたし、それに気づかずに陳腐化する雑誌、書籍と思ってみたのだが。


上手に、いや効率よく出版物を回転させるには、それなりなノウハウやら管理の仕方がありそうなのだが、これと言って、そんなことを注意してくれる書籍も無ければ、考え方そのものが押しつぶされてる。としか思えない。

ここで登場するのが、2つ目の某科学雑誌を発行する会社である。これ以上特定できることは書けないのだが、ちょろっとお手伝いすることがあり、英、日のドキュメントをにらめっこしてみました。

基本的に論文の延長なので、ドキュメント管理、引用など、当たり前にプラットフォーム化されているし、構造もそれ様にできている。もっと簡単な所で確認するには、Google Scholarにて適当な学術用語を検索し、その結果を見れば一目瞭然である。


まとまってるのか、まとまってないのかわからないのだが、そんな違いを感じる。簡単に言えば、高くても売れそうな本を出版する会社がわんさかあっても良さそうだし、ジュンク堂のような独自、独特の陳列に対応できる書店やサイトがもうちょっとあっても良さそうだ。


それと、事例集とまでは言わないが、気の利いたカタログや自社の白書、ホワイトペーパーは、国内では、これと言って良いと思った事は一切無く、最初に就職した外資のソフトハウスで見た英文の事例集、カタログ、白書が記憶に残る。

今の時代に紙にて出版する意味合いと言うのに意味があるのか。なんって事を考えてしまうのだが、結局は会社案内は必要だったり、そもそも名刺だって今のご時世にも残っており、有意義に活用されている。

それの代わりに気の利いた事例集やカタログは、サイトで補えるのだろう。けど、これ良いねと思えるものは、テンプレートを作って、紙にして配布しても効果はありそうだし、元ネタは、blogtoolでゴミのようにつくり、輝く何個かは、出版して良さそうだけど。

それと、基準として、Adobe IllustratorやInDesignでテンプレートを作るのだろうけど、複雑とまでは行かなくてもそれなりなつくりになるかと思うのだが、PDF化もあるのだからコピペした場合、きれいにコピペできる構造であることがよろしいかと。(htmlで言うところの、TABLEタグかCSSかの違い)



2.展示会出展
何を目的に展示会に出展するのかは、扱う物によると実感する。ラックや受注生産品の展示を効率よくやるには、メーカー、見に来る人共に展示会という場は、相当効率が良さそうに見える。このことを判って展示会に出展するのであれば、いい金額であっても選択するのだろう。

反対にそれ以外になると、展示会場で見かける受注生産されたソフトウェアなどのHTMLのソースを見ると、力の入れよう、顧客ジャンルなどが簡単?に見抜けるので、本当に展示会という場に出展する意味があるのか、これは考え物である。

どちらかと言えば、小、中規模にカンファレンス、もしくはそれ同等のことをした方がよいのかもしれないし、展示会に出るのであればそんなシナリオのある展示場を作るべきであろう。(それでも人のいない展示場ってのもあるので、あれはあれで考え物だけど)

展示と言うよりは、効率よくデモをするにはどうすればよいのか。物を売ると言うよりサービスなら、そうした事も考慮しないことにはなにもはじまらない。(ただ、PCの並ぶ展示会場は寂しいだけだし、ぼさっと立ってる人がさらに寂しさをかもし出している)


ユーザー・コンベンションに関しては、何一ついい思いが無い。いい思いが無い以上、これと言ってあーだこーだーといえない。反対に言えば、自社製品のユーザーさんの意識を底上げするような(本当に底上げしようとしてるところを知らない)所にお目にかかりたいが、かかったのは、YAPC::Asia 2007 Tokyoぐらいだろうか。

サービス業の出展も大規模に場所を確保して展示する理由と言うのがあるか。と思うのだが、ホテルの一部屋を確保して食い放題のカンファレンスを(開催日はもちろん大型出展会のすいてる数日のみ)してみてはいかが?と思うのだが。双方に濃厚なカンファレンスになりそうだけど。


3.Web上のバーチャルセミナー
リンク先を読んだ感想としては、第3のビールならぬ、書籍、カンファレンスを補完するもう一つの矢なのでしょう。プラットフォームが違うだけで、Web上で何をするのか、いっぱい良いことも悪いことも経験してれば、それなりに組み立てできそうだけど。

最近と言うか数日前、コールバックを採用したコールセンターの話を別な所で書いてみたのだが、事例や構造などを調べていくとCiscoのIPCCしかなかった。このご時世、blogやらなにやらで簡単にコンテンツは生成できても濃厚な話は何一つない。

Ciscoの場合、ルータ周りの情報からすれば、これでもかというぐらい情報は少なく。「Cisco IPCC 代理店」:google 2007/5/8しらべ と入力しても4件目に1社出る程度である。もっと濃縮すれば、IPCCになった理由も、オプションとしてコールパックモジュールがあるだけでの話しで、その実装方法、用途、効果などは何一つわからずじまいである。

根本を突っつかなくても売上げは右肩上がりだろうし、これといって策を打たなくても問題はなさそうなんだろうし、そもそもそこまで構ってられない構造なんだろうな。

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