2007年6月5日火曜日

電話機リファレンス


Asteriskの知名度も普及の兆しのように見えるので、どのようなものが必要なのか、調べてみることにする。
とは言っても、必要とされてる場面では、不必要となる場合もあるので難しい。

数日前、このようなリリースな記事を見つけた。
日本アバイアが法人向け“ワンフォン”
記事の内容は、携帯電話をAvayaの内線電話端末にすることが可能システムを発売すると言うものである。


この手の話、SipやVoIP、PHSなどを利用してつなぐPBXやビジネスフォンと何が違うのか。別に変わりは無さそうなのだが、このリリースを読む限り、回線を選ばずに内線電話端末として使用できる点が売りと言うことか。

別に単体、携帯電話として動けば、それでよいのでは?と、言われそうだ。が、CRMとの連動や日本版SOX法を盾にした通話の録音、ログ化を考えれば、必然性が当然出てくる話なのだろう。

はて、この需要に見合うのはどこか。ここで最初に言った「必要とされてる場面では、不必要となる場合もあるので難しい」との話になるので、これだけでも絞られそうだ。


実装する機能とは
必要性や需要はとりあえずあっちに置いておくとして、この電話機に必要なものはなんなのか。Avayaをキーワードに調べてみたのだが、ここのリリースがポイントを押さえていそうだ。
ノキア・ジャパン株式会社 - Avaya one-X Mobile Edition - Mobile Field Sales
ノキア・ジャパン株式会社 - Cisco Unified CallManager - Mobile Field Sales

この2つ、共通するのは、NOKIAのプラットフォーム、Series 60にて動いているのと、リリース上ではあるが、実装してる機能が似たり寄ったり。差は、つながる先だけの様に見える。

中身は、PBXの機能を携帯電話に拡張することで、通話転送、短縮内線ダイヤル、ボイスメール転送、保留転送、コールピックアップ、電話会議など、オフィス電話で一般的に使用される通話機能を携帯電話で利用可能とある。ここが求められるところか。

違う商品でも同様の機能はうたわれており、プラネックスのIP電話機、PLANEXPRODUCTIP PHONEVTL-ST02Hの電話機機能かページ下段にある製品概要に記載されている。


機能に戸惑う
必要とされる機能は適当な所ではあるが、そろったような気もする。でも、使う方、今までの利用してた物からすると、一概にそろったのだろうか。
やはり一番最初の「必要とされてる場面では、不必要となる場合もあるので難しい」という事だ。少なくとも、PBXとビジネスフォンでは、機能も必要性も違うと言うことなのと、ターゲットとしてるユーザーも違うのだろう。

他の事例で例えると、この記事が良い事例だろうか。
ITmedia News:任天堂「DS」1人1台へ 岩田社長が意欲

この記事冒頭の「「DS」は1人1台に、「Wii(ウィー)」は一家に1台に」と言う事である。電話機を使いまわすか、個人で使うのかの差、大まかに言えば、電話と携帯電話の差と言えばよいのだろう。

携帯電話がここまで普及し、家族から個人に移行した電話なのに、事業所でも同様になるのかといえば、組織の中で、どのぐらいの必要性があるのかで、変わる。
3社の携帯電話の法人向けサービスを見ていると、その間、必然性は、あるように見える。

ただ、どこまでの機能が必要かといえば、ビジネスフォンなのか、PBXなのかは、言うまでも無く、PBXで実装されてる機能があって当然と言う話になる。


最後に
そもそもこんなことを書いてどうなのか。という話もあるのだが、Asteriskの動向を見ていると、次なる手立てが無いので、どんなところに需要があるのかを考えていたら、携帯電話にてPBXをコントロールするのが、既存のビジネスフォン、PBXメーカーが脅威に思うのだろうと思ったしだい。

ちなみに、Asteriskの評価は、ここの記事にて確認できるし、私もそっち側なら当然そう思う。
日本のAsterisk最新事情(5)「黒船Asterisk」,他陣営はこう見る:ITpro

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